2016年10月27日
2016年10月15日、16日、Heart Rock 7th ~Final Stage~参加しました

はじめまして。一年のオムニと申します。10/15と10/16にハートロックに参加してきました。会長に頼まれたので参加レポを書きます。
●一日目:1100:戦闘準備
東京から富士辺りまで三時間、渋滞に引っかかりながらも無事到着。

午前11時ぐらいに着くと、もうベテランたちは着いていました。自分も米陸軍一般として参加するので米陸軍一般エリアに向かいました。
と、目に入ってくるのは堂々と並べられたhesco barrier(ヘスコ社製の展開式大型土嚢)、そして自作された木製の監視塔。
もう既に常連の方々がFOB(forward operating base、作戦を展開する基地の略)を設置していました。
中に入ってみると五十口径のM2 Browning付のHMMVV(高機動多用途装輪車両)ががが。
中も無線とか付いててほんとすごい完成度。基地内には他にもradar scattering woodland camo screening systemで
デカい簡易テントに加え Alaska Small Shelter Systemも完備されていて、もはやそこで生活できるくらいの環境が出来ていました。
この全てが常連の7,8名で設営されているから驚きで、毎回ものすごい大変な思いして作り上げたのがうかがえます。米陸一般で参加されてる人は合計10人そこそこなのでもうちょっと人が欲しい所(グリーンベレー多すぎィ)。

ほとんどがもう既に出来上がっていて、後は少し細かい所のお手伝いだけで、一日目の午後は結構暇でした。
14時辺りからファーストという会社のオークションがあり、それに参加しました。
「いるかいらないか本当に微妙なラインアップでお届けします」と言った触れ込みで、興味を引き立てられました。
競りがなかなか起きず、後半は「同業者なら涙なしでは見られない」と漏らしながら定価五桁の品がバンバン安値で売られていきました。
自分だったら心が折れてたかもしれません。
●一日目:寒さの洗礼を受ける
夕方になってくると本格的に寒くなってきて、皆がそれぞれ防寒服に着替え始めるころ。自分はと言えば、かなり焦ってました。
防寒服全然持ってきてねー。都会っ子感覚で出てしまったHeart Rock、予想以上に寒かったです。
米軍のレベル7のコート(米軍には野戦被服に1から7のレベルがついており、7は極地・極寒用)は一応所持していましたが、
そこまで寒くならないと思い持ってこず。代わりにレベル3の薄着のインナーを持ってきて、まあ寒い思いをしました。
どうせ車で行くならそこケチってどうする・・・寒さを凌ごうとベストとヘルメットを着け、完全に戦闘態勢に入ってしまいました。
●一日目:米陸一般の本気
装備の祭典でもあるHeart Rock、米陸の方々の本気はすごかったです。

隊長の装備がもうまさに頂点に立っていて、完璧な再現をしていました。
特殊部隊装備と違ってレプリカにあまり恵まれていないため、ここまで再現するのにどれくらい苦労されたのでしょうか。
無線周辺機器と電子機器類は特に高価なのですがそれも全てが揃っていて、正直気圧されてしまいました。


い、いいもん。もうちょっと背丈にあった貧乏部隊のリエナクトにするもん・・・
州兵だって派兵されるし、これからは州兵で行こう。
他に面白いと思ったのが米陸一般のcoyote brown(#81613E、米軍の典型的なカモフラージュの一種。いわゆる”米兵”でイメージする"米兵"の着ているベストの色。表現しにくいので、気になった方は検索してみてください)への統一ぶりでした。
一応2019年まではsand調でも大丈夫なのですが、皆さん先んじてcoyote brownを取り組みに行く姿勢、中隊曹長が居れば関心(?)するかも。
そうこうしている内に開会式が17:30に始まり、Heart Rockが始まりました。関係者各位へのお礼、そしてHeart Rock 2.0が今回で最後となったので、社長からの思いを聞きました。
再来年にも新しい形で何かをしたいとおっしゃっていましたが、具体的な内容は残念ながらまだ、とのことでした。
開会式の後部隊ごとでミニブリーフィングを行い、米陸一般は部隊分けを行いました。
今回は予想以上にUCPで参加した方が多く、OEF CPやOCP(俗にいうマルチカモ柄)の二倍はいました。そんなにいるならUCPで参加すればよかったかも・・・
OEF CP/OCPを使用するものはアルファチーム、UCPはブラボーチームで分かれ、
ブラボーは人が多かったので更に二班に分かれることになりました。
●一日目:夕飯
ミニブリーフィングは終わり、各自飯を食べに自分の基地へと戻り始めました。
が、ここでも準備不足と情報収集不足が目立つ形になってしまいました。
米陸軍だし、MRE(米軍採用の個包装のレーション)でも食べるのだろうと思いきや、普通に料理をし始めるOBの方々。
自分はというとカロリーメイトでいいやろぐらいの適当な気持ちで、かなりダメージを受けました。魚介パエリアとか作り出すとは・・・
哀れに思われた自分に隊長をはじめとする米陸一般の方々から食べ物を恵んでもらいました・・・情けない限りでした。
一応暗視装置を使ったエキジビションマッチが夜に行われたのですが、米陸一般は今回担当ではなかったのでお留守番。イッテミタカッタナー。
まあ暗視装置なんて持ってるわけないんですけど。
夜は宴会ムードで、もちろん酒を皆で飲みながら楽しく過ごす感じでした。自分は酒を飲まないのでここはしらふを通しました。
米陸一般はというと、結構ゆったりした雰囲気でした
そんな宴会ムードも2200ぐらいで終わりに差し掛かり、皆各自寝所へと向かっていきました。
OBは前に記述したAlaska Small Shelter Systemで寝て、自分は車中泊をしました。
米陸一般には朝からフィールドでCOP(前哨)設営という任があり、
手の空いてる者は0500から活動を開始することに。起きられる気がしない。
●二日目:朝
案の定携帯のアラームをマナーモードがもみ消してしまい、ばっちり寝過ごしてしまいました。

0600で活動体制に入りましたがまだ一応準備できることはあったので
トラックに乗ってフィールドに向かい、hesco barrierやらトーチカの設営を手伝いました。
フィールドから戻ってくると朝礼が始まりました。
●二日目:アホガン大統領、非業の最期
このイベントは「アホガン」というどこかで聞いた事があるような地名の架空の国をめぐる、
地元ゲリラと内戦に介入した有志連合諸国&暫定政府の戦いという設定になっています。

まず朝会ではアホガン大統領が壇上に登り、演説を始めます。とそこにゲリラが。
大統領が襲撃される演出で会場が盛り上がりました。そうして多国籍軍が本格的にアホガンに派遣される算段が決まりました。
朝礼の後にちょっと時間があったのでハンヴィーに追随してキャンプ一周をパトロールすることになりました。
きゃーそれっぽい。朝はテンション低い自分でもこれだけでテンションが上がってしまいます。
本来特殊部隊が先に現地入りするのが習わしだけど、今回は米陸一般がCOP設営作業を終えられていなかったので
フィールド入りは全部隊の中で一番(多分)。
●地元住民との邂逅
COP(前哨)設営を始めるや否やいきなり武装勢力らしき戦闘員が軽トラ二両に乗ってるのを発見。
現場に緊張が走るが、隊長が話を聞くと「どうやら只の狩人らしい」とのことでした。
荷台に軽機関銃があるとか何を狩ってるんですかねぇ・・・その二両を通すと、
「FUCK USA」の掛け声が去り際に聞こえてきて、こちらも負けずに「The fuck did you just say!!?」と返しました。
すると車両から猛烈な攻撃を受けました。COP設営の途中でもあったので遮蔽物がろくになく、
米陸一般はここで一旦全滅。戦争は厳しいのである。
さすがにこれでは寂しいので本国から新たな部隊が派遣されたという体でアルファチーム復活。
アルファチーム(故)の教訓を活かしてアルファチーム(改)はこれから現地人には厳重な検査をする事を誓ったのであった。
●にぎやかな前哨
基本的には現地住民が通ろうとしては検査する茶番を繰り返し、皆が一同米軍らしく振舞っていました。
現地住民がいない場合はとりあえず周辺警備に徹しました。周辺警備のつまらなさがより一層米陸一般っぽくて、
個人的には大好評でした。

基本的にはアルファチームはCOP周りをウロウロして、ブラボーチームはCOPからちょっと離れて展開していました。ですのでアルファチームは大体暇で、ことある時はブラボーチームのために増援していく感じでした。
当初はずっと暇なので心してくださいと隊長に言われたのですが、なんだかんだで色々と他の部隊がCOPを経由して展開していくため、
他部隊は常にCOP周辺にいました。米陸特、自衛隊、SEALS,海兵隊、と言った具合で、寂しい時は割と少なかったです。
たまにCOPから出てアルファチームは周辺を
大本営からもらった地図が間違いだらけで思うように進めなかったことが何回かありました。
結局何回かのパトロールで成果は挙げられず、中には開始五分でパトロール中止になる場面も。陸軍だなー。
現地住民のほとんどは仲良く接し、明らかに怪しくも交戦規程のせいで攻撃対象ではなく、歯がゆいものでした。
特に翻弄されたのが、伝説のスナイパーという異名で
毎回Heart Rockで米陸一般を翻弄しているらしい「現地住民」の方。
今回もばっちり仕事をされてました。茂みから狙い撃ちをし、顔を出しては交戦意欲は無いと示し、目を離した瞬間銃を構え撃ちはじめ、
とにかくタチの悪いこの上ない存在でした。しかも堂々と現地住民とCOPを通るのがまさに「ゲリラ」という感じがしました。
米陸一般の存在を引き立ててくれてありがとうございました、「現地住民」の伝説のスナイパーさん!!
●二日目:1400:最後の戦闘
そんな感じで1400辺りまで過ごしました。終了間際だったので、総攻撃があると囁かれていましたが、
どうやらCOPには総攻撃をかけないというのが予想でした。
なにせ丘を越えた所から叫び声と激しい戦闘音がしたのですが、COP周辺は平和そのものでした。

と、思いきやいきなり銃声が鳴り響き、至る所から攻撃を受けました。ばたばた倒れていく味方、ろくに見えない敵、COP内は騒然としていました。
そんな時に自衛隊がちょうど運よく差し掛かったので増援を受けたのですが、結局ゲリラの人海戦術が勝り、COPは二回目の全滅。
ゲリラはCOP内でちょっとした祝辞を行ってから「下がるぞ、ここは異教徒の土地だ」と言い残しながら
そそくさと特殊部隊が現れる前に撤退していきました。
そんな感じで米陸一般のHeart Rockは終わり、トボトボとキャンプの方を戻っていきました。
閉会式にて今回は450名が参加したという報告があり、Heart Rock最大規模であったということでした。
後片付けをして、これにて自分にとって最初で最後のHeart Rockを終了しました。
非常に楽しく、最後であったのが悔やまれますが、次回に繋げるとの社長さんの言葉を信じ、
より一層装備を集めて完成度を高くして次に挑みたいです。
Posted by ミリタリー衣装同好会 at 20:41│Comments(0)
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