2016年07月05日
2016年6月19日 装備登山
ちょっと前ですが、6/19に登山に行ってきました。
写真がアップロードできないのでまたあとで編集しなおすと思います。
6/19 迫真登山
登山とはいっても634mの低山です。
これより前に別のサークルで2000メートル級の山二つを縦走して死にかけたので
今回は低い山にしました
参加者は会長、幹部(後輩)、SFCサバゲ部会長です。
本当は今回あと二人新入生が参加できるはずでしたが、
バイトが入って来れませんでした…(新歓イベントとは…)
※写真は例によってクリック拡大です

今回はこんな感じで行きました。
迷彩はズボンだけ、徽章類は付けません。

07式訓練帽子
07式ズボン
07ズボンベルト、07腰ベルト
87式雑嚢
87式水筒もしくは式10水筒
01式バックパック
99式訓練靴もしくは07式作戦靴
このほかレーションも持っていきましたが、そこまでつらい行程ではなかったので結局食べませんでした。
さすがにマナー的に上下迷彩は微妙なのと、もし仮に遭難した時のため(低山で遭難はないと思いますが)に蛍光色のでっかい旗を一人一枚ずつ持ちます。
行程
・大月駅~岩殿山
8:30に集合しました。駅前で着替えるのがはばかられる(ズボンだけでも同じ迷彩の男が三人いたら右翼団体みたいだし)ので、山の近くで履き替える事にします。
・登山開始
一人車だったので駐車場を探しており、着替えにもたついたこともあって登山開始は予定より遅めの9:30くらいでした。
・岩殿山山頂
しばらく階段が続き、息切れした頃になって岩殿山と稚児落とし(切り立った崖)の分岐点があります。
山頂から富士山が見れると聞いたのではじめは山頂に行きました。

雲が出ていたため富士山は見えませんでしたが、人も少なく眺めもいいので非常に気持ちがいいです。
江戸時代くらいまではここに城が立っていたらしく、毎日ここまで通勤していた人は大変だっただろうなと思いました。

厳密にはここが山頂というわけではなく、本当の山頂は鋒火点(狼煙台?)なのですが、目の前にごつい鉄塔が立っていて風情とかそういうものはなく””””””マンパワー””””””を感じました
・天神山へ
なんとなく歩いていたらたどり着いた感じなので取り立てて書くことはないのですが、ここに行くまでの間クサリ場があったので項目を分けました。それっぽい写真が取れて満足です。


天神山の山頂には小さな祠がありました。
SFCが5円備えていたのですが、自分と後輩は10円しか持っていなかったのでそれを供えてきました。
備えたら後輩が
「10円って読み方変えたら『遠縁』だから縁が遠ざかっちゃうんじゃないですか?」
うるせえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女ができるようにお願いしておきました。
・稚児落とし
切り立った崖です。眺めはとてもいいのですが高所恐怖症だったのでふちには近づきませんでした。



・稚児落としから大月駅
道がそこそこ荒れていてなかなか降りるのが大変でした。
雨も降り始めていたので急いでおりました。


どれくらい迷彩が通用するのかバックパックを草むらにおろして10メートルくらい離れたのですが、まったくどこにあるかわからず、
きちんと迷彩が通用するのかと驚きました。
装備布教のためだったので比較写真も撮影しましたが、帰りにデジカメをなくしたので写真を載せられません…
最後着替える前に記念写真も撮りましたが、例によってカメラをなくしたので写真がありません。
大月駅に着いてからは駅前の店でラーメンを食べて帰りました。


●装備に対する感想
・07式訓練帽子

(左から実、レプ)
実物は大学構内で盗難にあったので縫製が近いレプリカをかぶりましたが、少し小さめに作られているのかかなりキツキツでした。
正直普通のつば付き帽なので言及するようなことはあまりないのですが日陰にはなったと思います。
山登りに使うとしたらブーニーハットかソ連パナマ帽、アフガン帽の方がいいかな…
SFCが陸軍タオルを帽子の下に巻き帽垂のように使っていましたが、そういや帽垂ってなぜ廃れたんでしょうね。
農家のおばちゃんが使ってるのは見るのに軍用品では見ない気がします。
ちなみに帽垂れは英語でHavelock capといいます
・07式ズボン

(左がレプ、右が実)
レプリカは実と比べて材質がしっかりしていますが肌触りが悪いです。多分通気性も悪いのではないかと…
実の繊維の配合がわかれば近いものを探せるのですが…
とはいえ民兵や学生をやるのであればレプの方が正しいのと、正規軍人でもレプを使うことがある(使いつぶせるし品質がいい場合もあるから)そうなので、これはこれでアリかも知れません。
縫製が同じ(と現地の友人が言っていた)レプリカを使いました。
実物よりボタンの色が濃いのと、色も濃いです(実物はもっと擦れた感じ)
実物とレプリカの比較画像を上げたいのですが前述通り盗難されたのでありません(美しい国)
解放軍は上着が4ポケットなので裾を出すのですが、それでもズボンの中に熱がこもって暑いです…


裾がマジックテープで絞れるようになっています。
以前、解放軍装備を集めているJ隊の知人が「ヘイシャのより使いやすい…」と言っていました。
ちなみにJ隊はズボンの裾をたくし込むのですがマジックテープのようなものはなく、自分で後ろに織り込み、
足ゴムをつかって止めているそうです。
・07ズボンベルト、07腰ベルト

ナイロン製のズボンベルトは外さないと長さが調節できないのが難点だと思いました。解放軍はこれより前、1987年に一度新しいベルト
になっていまして、ビニール製で外見も縫製も安っぽく見えるのですが、サバゲーでは正直そっちのほうが使いやすかったかな…

腰ベルトはナイロン製でかなり使いやすいです。ワンタッチで着脱できます。

ただ長さ調節をするときにツメを外すのがかなりめんどくさいです。
・87式雑嚢
これが今回一番好評だったのではないでしょうか。
制式装備としてのショルダーバッグ型の雑嚢は文革のころからあったようです。
1970年代末から始まる中国とベトナムでの国境紛争時、バックパックは主に空挺部隊向けのものだったようで、
一般部隊の行軍時は解放靴(うわばきみたいな運動靴)にゲートル、弾帯、雑嚢、腰回り、布団(糸で縛って直接担ぐ)、解放帽(いわゆる文革帽)、鉄帽(すべての兵士が持てたわけではない)でした。
おそらくこれにほとんどの日用品を入れていたようです(とは言っても東南アジアですから冬服などを持ち歩く必要もありませんし、そこまで入れるものもなかったのではないかと思います)
ここ10年くらいは流石に前線の部隊が使用している写真をあまり見たことはありませんが、後方部隊や民兵(消防団みたいな感じ)
は87式雑嚢の後継装備である07式雑嚢を使用しているのを見かけます。
今回は07を使ってもよかったのですが、07は黒いショルダーバックといういで立ちで、大学帰りかな??パソコンを入れるのかな??
みたいな感じがして正直格好良くないので87式にしました。
・87式水筒


使いやすいし量も入るのですが、腰ベルトの下をくぐらせないといけないのが面倒くさいですね(飲むたびにいちいち腰ベルトを解かないといけない)
くぐらせなくてもいいのですが、そうすると歩いている途中暴れまわり股間にクリーンヒットして悶絶します。
また半日立つと水が鉄臭くなるのは閉口しました(軍用品はそういうものなんでしょう)
ただこれは登山での感想であり、本来行軍時には小休止や大休止の時でもなければ水を飲まない(そうしないとすぐに飲んじゃうから)
ものだそうなので、取り出しにくいのが当たり前なのかもしれません
・10式水筒
""""""アメリカ軍の水筒""""""と書けば大体どんな感じかわかると思います。水も鉄臭くならず、飲み口も広く、肩掛け紐もついているので安定し、ベルトにもバックパックにもベストにも取り付けられるのですごく便利です。
これも部員からの評判がとてもよかったです。
水筒自体は生産が簡単なのか配備を優先しているのかはわかりませんが、民兵でもこれを装備していたりします。
・01式バックパック

現在、2006年に開発された新型のバックパックに置き換えられつつありますが、今でもよく見ます。
もともとの模様は1997年に導入され2001年に改良が加えられたウッドランド迷彩でしたが、新式の07迷彩でも生産が続けられているようです。
そもそもが冬服や飯盒、ベッド、テントなど生活品を運ぶためのものなのであまり登山に向いているとは言えません。
実際解放軍では作戦時には作戦包と呼ばれる小さなリュックサックを着けます。
クッションパッドが二つ付いているのですが正直不完全で、肩紐もあまりクッション性がないので容赦なく肩に食い込みます。
登山用の高価なバックパックには腰にあたる部分に可動式のクッションがついているのですが、当然そんなものはないので擦れたり蒸れたり中のものが当たったりしました。
また肩紐と腰紐の長さの調節が面倒で、いちいち下ろさないと調節できず、ウェストがある程度太くないとフィットしません。
ただ部員からの評判は非常によく、60Lの容量がありシャベルや水筒やガスマスクバッグを結わえ付けられるので、低山やキャンプに行くのには適したバックパックだと思います。
・99式訓練靴
「俺の持ってきたスニーカーの方がまだ登山に向いてそう…」
と言われた訓練用の靴です。民兵は出動時にも使っているらしい
非常に軽量、安価、ゴム臭いの三要素を兼ね備えていますが、個人的にはサバゲー用としてはかなりいい靴だと思います。
ただ非常にペラペラしているのでグリップ力がないのと、衝撃吸収力がないので足が痛くなります。
これ以前の解放軍は解放靴と呼ばれる運動靴(バレーシューズや上履きみたいな感じ)で雪が降らない場所ならどんな地域にも出向いており、山やジャングル、砂浜でも解放靴でした。
昔の人は凄かったんですね…結論から言えば登山には全く向いていないです
・07式作戦靴
実物と言われて買ったのですが、どうやらPX品(製造企業は実物と同じでも細部が異なる民間向けの品)のようです。
平たく言えばジャングルブーツなのでそこまで悪くないのですが、やはり登山には登山靴の方がいいです。
今回は低山なので足をひねることはありませんでしたが、07作戦靴は側面への補強がないため足をひねりやすくなっています。
また靴底のグリップ力も、平地では楽なのですが山では微妙でした。
・06陸軍タオル

普通のタオルです。肌触りがいいのと、多分吸湿性はいいです(とSFCが言ってた気がする)
●今回の反省
簡単な山でしたし、特にトラブルもなく終わったので反省点はそれほどないと思います。
みんな疲れた、疲れた、と言っていましたが、あまり休憩をとらず(とる必要がなかった)、そこまでお腹も空かなかったので昼食に持ってきた
レーションも食べませんでした。
本当は規定通りの物(冬服、寝袋、テントなど)を詰めるか同じ重量の水を入れて登山したかったのですが、装備布教のため
三人分の装備を詰めてここまで担いでこなければならなかったためできませんでした。
また100均の屋筒型の書類ケースに81式(3.5kg)もしくは95式(3.25kg)ぶんのペットボトルに入れた水を詰め、
それを担いで行こうかとも思いましたがやらなくて正解だったと思います……
装備布教としては大成功で、SFCも後輩も装備を買ってくれました。
ウレシイ…ウレシイ…
一度装備を全部つけて登山体験をしてみたいですが、流石に普通の山でバッチリフル装備してエアガン担いで…だと事件になりそうですし難しいですね。許可を取ってスキー場のゲレンデを登るというのも考えたのですが、最近は夏でもゲレンデを利用していたり、整備があったりでできませんでした。
許可を取れば大学構内の日吉の丘くらいなら登れるかもしれませんが、そこまで高低差がないのと大学から許可が下りるかは…
今回登った山は都心から2時間以内でしかも歩いていけるというアクセスの良さ、低山なのに岩場も鎖場も林道もあって楽しめるというすばらしい山でした。
参加した部員は二人とも楽しかった、来てよかった、これからはウォーキングが熱いと言っていたので大成功だと思います。
おわり
2016年01月25日
スコットランドバグパイパー装備のすゝめ
写真はクリック拡大
※この記事は学術的なものでなく、綿密な考察・考証を重ねたものでないので間違いを沢山含んでいます。
あくまでも参考程度に考えていてください。
※知識的にはかなり怪しいのでアドバイス大歓迎です。コメント欄やメール「teinosavage@gamil.com」などで教えていただけると喜びます。
(パパ~パ~)
ゴテゴテ銃だとぉ~許されないならぁ~
話が長いとぉ~~許されないならぁ↑~~
いまぁの(今の↑)わたしに(私に↑) 残ぉ~っているのは~
涙を~こらえてぇ~~~吹くこぉ~~とだけ~えさぁ~(パパ~パ~)
僕等ぁの名前を~~~ 覚え~~てほぉしい~~
せんそうを知らない~~~脳みそ子供さぁ~~~~
(意味が分からない人はyoutubeとかで「戦争を知らない子供たち」を聞いてください)
というわけで今日はスコットランドのバグパイパー装備を紹介します。キルトの素晴らしさについて語っていきたいと思います。
全身

タイトルにもっともらしくバグパイパー装備などと書きましたが、実はまだ揃えていないものが結構あります。以下にバグパイパーのフル装備の内容を書きます

各部の名称↑
●基本装備
これがあれば結婚式くらいなら出れる
・キルト Kilt

だからスカートじゃないっての!!!!!!
ディズニーが出してるティンカーベルのOVAにキルトを履いた妖精が出てきますが、キルトを着用するときはフルチンです。飛んだらフルチンカーベルになってしまいますね。ちなみにパンツを履いたらスカート扱いになります。
自分のキルトはエジンバラの店で買ったのですが、帰国後サバゲに投入し、とりあえず伝統に従って下に何も履かず参加したら股間に食らって悶絶しました。それ以来パンツ履いてます。(愛が足りない)

画像を見て分かるように一枚の長いひだのついた布を体に巻きつけるようにして着ます。大体の店だと8ヤード(約7.3m)か5ヤード(約4.6メートル)のものが売られています。
自分は中級店で買ったのでそこそこ値段が高めの1万くらいでした。ネットで探せばいくらでも安いの(4000くらい)が出てきますし、なかなか動きやすいので一着くらい持っていてもいいのではないでしょうか?お勧めです。
ちなみにキルトは腰骨でなく腹回りで留めます。できるだけキツキツにするのが正しいやり方だそうです。脚が長く見えるよ!
そういえば「キルト柄」という表現を見かけますが、生地の事を「タータン」と呼び、模様の事を「タータンチェック」と呼びます。「キルト」は服の状態になってはじめてそう呼ばれるわけですね。
・キルトピン Kilt ping
キルトを巻きつけた後舞い上がらないように先端を留めます。なくしたのでありません。1500くらいです。
・スポーラン Sporran

ゲール語で「財布」の意味です。
元々はスコットランド人が狩りの時に物を入れたりするのに使っていたそうです。
実はポケットトというのは偉大な発明で、それが誕生するまではどんな民族もポーチを持ち歩いていました。
スポーランには大まかに分けてよりフォーマルな「フルドレススポーラン」と「セミドレススポーラン」があり、その他日常使いできる「Day Sporran」があります。
自分はお金がなかったので「セミドレススポーラン」しか買えませんでした。
それでもウサギの皮を使用しているいいものを買ったので6000くらいしました。安いのを探せば2000くらいのもあります。
フルドレスは安いものを探せば10000~でしょうか。
バグパイパーが着用している「hair sporran」というものを買おうとすると16万(!)もします。
・ベルト Belt

スポーランを装着した上から巻きます。これもできる限りきつくするのが決まりです。自分はバックルとベルト合わせて5000くらいで買いました。
・ホーゼ Hose

ソックスです。ウールでできているのを知らず洗濯したのでデロンデロンになってしまいました。本当はもっとスタイリッシュな形をしています。
ウールソックスは結構消臭性が高いので、あっちの人はあまり洗濯しないそうです。
安いので3000くらい、ちゃんとしたのは1万以上
・フラッシーズ Flashes

ホーゼガーターとも呼ばれ、ホーゼがずり落ちないように留める役割をしています。
1000~2000ぐらい
・靴(キルトブロウジュ) Kilt Brogue
沢山の小さな穴によって模様がかたどられています。意外と安く、10000以下で買えます。
残念ながら持っていません。
・シャツ

ジャケットをつけない場合はこれを着ます。いわゆるジャコバイトシャツ(ジャコバイトが着ていたかららしい)です。
ここら辺があればスコットランドの結婚式に出れます。
ただシャツだけだとちょっとカジュアルなのか、あちらのレンタルサービスなどを見るとジャケットもセットで貸し出しています。
キルトに合わせるジャケットは袖やすそに装飾がついている他、スポーランやベルトが隠れないように大きく前が切ってあります。そのためボタンは一つです。
一般スコットランド男性装備(ベルトがずり下がっていてダサい)

ハイランドを愛する普通のハイランダーとして誇らしい気持ち
以上のものは全部エジンバラで購入しました。しかしキルト自体は着用者が世界中にいるのですべて輸入で手に入れることができます。
●バグパイパー装備
「バグパイパー」自体は「バグパイプを演奏する人」という意味なのでちょっとおかしいですが、まあ便宜上ということでよろしくお願いします。
特にバグパイプを演奏する上でこれを着なければいけないとかそういう規定はありません(多分)
自分も2年前にエジンバラに行きましたが、ズボン姿でも演奏していましたし、クローントルーパーのコスプレをしてキルトを着けているパフォーマーとかもいました。
・ハイランダーズボーネット(帽子) Highlander’s Bonnet

モコモコの帽子です。本物は全部ウサギの毛でできていて高くてとてもじゃないと買えないので人に作ってもらった物を使用しています。
ちゃんとしたのをイギリスから輸入すると9万~12万くらいです。
安物や中古を探せば海外オークションサイトで3.4万円くらいで手に入ります。
もしくはベレー帽タイプのものやグレンガリー(略帽)タイプのものも使えます。これらは輸入しても2000~5000程度です。
・ダブレット Military Doublet

イギリス軍ではこれに着ける装飾によって部隊を判別しているようです。
例によってきちんとしたものを輸入すると9万~10万くらいです。
ありがたいことにアメリカの会社が安くて結構いいクオリティのレプリカ(しかもオーダーメイドです!)を3万円くらいで出しています。自分はセールの時に買ったので1万円でした。
・クロスベルト Cross Belt
写真撮り忘れた
後述のフライプレイドを巻きつける時に使います。
元はハイランダーが剣を所持するときに使っていた剣帯のようです。
自分はイギリス製の安いレプリカを6000円くらいで輸入しました。
・フライプレイド(パイパーズプレイド) Flyplaid

キルトはもともと大きな布を体に巻きつけるようにして着用しており、イングランドによるスコットランド征服後に着用が禁止され、その後リバイバルされたものは下半身だけに巻きつけるような形になっていました。
上半身にまきつけていた部分の名残として残ったのがこれです。
一般的には1メートルから1.4メートル四方のタータンですが、バグパイパーは4ヤード(約3.66m)のパイパーズプレイドと呼ばれるものを着用します。
この巻き方にもいろいろしきたりがあるのですが、自分もあまりよく分かっていません。
まともなのを買うと五万ですが、自分は香港製の5000円くらいのレプリカを輸入しました。
・パイパープレイドブローチ Piper Plaid Brooch

フライプレイドを留めます。これも香港製レプリカで2000円くらいでした。
こんな感じです。
サバゲー用にはむしろ安いもので揃えたほうがいいのでレプリカと安物で固めれば五万円くらいで揃います。
自分はこれで一度真面目なサバゲーに参加しましたが、悪目立ちするほうが人の視界から外れるのか後ろに回りこめ、5人くらい倒しました。
サバゲー用でなくてもパーティなどでこれを着て楽器を演奏すれば盛り上がること間違いなしだと思います。
銃などというものはもう古いので、
これからはサバゲーフィールドでもひたすら旗を握って直立不動で立ったり
楽器を打ち鳴らしたりするというのはいかがでしょうか?武器よさらばというわけですね。
ちなみに自分はバグパイプ吹けません。
銃は心まで撃てない
銃があるから争いが起きる
そこで音楽でござるよ
これで敵を感動させて
無事生還
WAR WAR
争いは STOP IT
というわけでござるな
『るろうにビル・ミリン』(民明書房)より抜粋
最初にキルトの素晴らしさについて語ると言ったのですがキルトが素晴らしいことは間違いなく
スカートみたいだとかいう不当な評価は間違いなくイングランドの軽蔑すべき陰謀なので今回はしません。
ブレイブハート見るなりして学びましょう(考証に突っ込んではいけない)
ブレイブハートを見た後は、たとえばサバゲーで味方を撃ってしまい、「それでは味方に当たります!」と言われたら
「いかんか?」
と返すことができるようになるはずです。
おわり
2015年06月03日
東ドイツ軍装備のすゝめ
サバイバルゲーム・リエナクトメント同好会と名乗っておきながらリエナクトメントらしい事をちっともやっていないのでたまにはこういう系の記事も書いてみます。
実は会長自身は昨年8月の「Military Odyssey」や今年3月に行われた国際大隊様主催の「赤軍祭り」にも参加していたのですが、個人として参加しておりサークルとしての参加はしていなかったので記事を書きませんでした。
さて、最早リエナクトメントか怪しいのですが今日ご紹介するのがこちら、東ドイツ軍装備です!
「東ドイツ軍」と一まとめにしてしまいましたが、東ドイツは正式名称を「ドイツ民主共和国(Deutsche Demokratische Republik)」といい、東ドイツ軍は「国家人民軍(Nationale Volksarmee、略称NVA)」といいます。
国家人民軍は地上軍(陸軍)、人民海軍(海軍)、航空軍(空軍)の三軍で構成されていまして(途中で国境警備軍が入りますが、10年くらいで内務省管轄に戻りました)、今回紹介するのは「国家人民地上軍(Landstreitkräfte der Nationalen Volksarmee、直訳すると 国家人民軍の地上戦力)」の1970年代~1980年代の一般歩兵装備です。
東ドイツ軍は東ドイツが1990年に崩壊したばかりとあってそこそこ多くに出回っているため、リエナクトにもサバゲにもお勧めです。
※この記事では60年代とか70年代とか●●年代と言う呼び方をしますが、それは19●●年代という意味です。
例えば60年代は1960年代、70年代は1970年代を指します。
※この記事は学術的なものでなく、綿密な考察・考証を重ねたものでないので間違いを沢山含んでいます。あくまでも参考程度に考えていてください。
※値段もあやふやです

まあ、一言で言うと
階級章は用意できなかったのでゆるしてください
この微妙な感じは
●ヘルメットStahlhelm

下のはヘルメットカバーです。なんだか足軽の陣笠を彷彿とさせますが、地震用ヘルメットも似たような形をしているものがあるので、もしかしたら上からの衝撃や転倒時の衝撃に強いのかもしれませんね。
結構ライナー(被る場所)のつくりが良くて被りやすいくて着用時に疲れないのでお勧めです。
独特な形のせいで塹壕などに飛び込んだときにヘルメットのふちを引っ掛けて怪我をしてしまう事があったらしく、その対策としてライナーからヘルメット部分が浮き上がっていて外れやすくなっています。
このヘルメットの形自体は第二次世界大戦中の1945年に考案された「M45」を基にしています。
その後人民兵営警察(日本の警察予備隊のような組織で、要は国家人民軍の前身)において「M54」が採用され、それもすぐに改良された結果「M56」というタイプが崩壊まで使用されることになりました。
ドイツ語はほとんど自信が無いので確証は無いのですが、どうやらこの「M56」にも「前期型」と「後期型」があったようです。
「前期型」も「後期型」も国内で6000円以下くらいで手に入ります。海外で買っても3000円くらいなので輸送費を含めるとそれほど変わりません。
なんだったら戦闘・訓練用の鉄製でなくパレード用のプラスチック製でもサバゲーには十分だと思います。
ヘルメットカバーは海外で1000円、日本で3000円くらいでしょうか。
60年代くらいのヘルメットカバーには野戦服の背中部分に繋ぐためのボタンがあるので、それがないこのヘルメットカバーは恐らく80年代くらいのものかと思われます。
※注意
自分は軽いパレード用ヘルメットを使用していますが、これにヘルメットカバーは着けられてもカモフラージュ用ネットは着けられません。取り付けるためのツメがヘルメットのふちに無いからです

ドイツでも夏には蚊が出るらしく、こういう感じで蚊除けが付いています。
●背中と腰周り

オタクなので後ろから撮るのを忘れてしまっていたのですが、背中には背嚢をしょっています

ベルトごとはずすとこんな感じです。
左下からマガジンポーチ、スコップ、水筒です。本当はさらに銃剣が付くのですが、最近は法律が厳しくて輸入できず価格が高騰しているために入手できていません…
マガジンポーチは秋葉原のエスアンドグラフで2000円、スコップは大阪のmashで4000円、水筒は中田商店で500円くらいでしょうか。
そういう店で買わなくてもヤフオクで安く出回っていますし、海外通販もいいと思います(腰周り全部で2000円くらい)
上の大きいのが背嚢です。背嚢にはポンチョを巻きつけることが出来ます。中田商店でベルト+サスペンダー+背嚢でなんと800円(2015年5月現在)の爆安価格で売っています。たぶんドイツ本国の蚤の市より安いんじゃないかと思います。
正直スコップが無くてもこのベルト+サスペンダー+背嚢のセットがあればそれっぽくなるので、そこまで拘らない場合はとてもお勧めです。
というよりここまで重装備をすることはまれで、普段の訓練ではサスペンダー(むしろ着けないことが多い)とベルト、野戦服、略帽だけで活動していたようです。
●ツェルトバーン(ポンチョ兼テント)Zeltbahn

テントにもポンチョにも使えて使い勝手がいいです。労農赤軍(第二次大戦時のソ連軍)の「フラシュパラートカ」を東ドイツ流にアレンジしたものだと思います。
フラシュパラートカが木のボタン止めな上、右手しか自由に使えないと言うかなり原始的な構造(時代が時代なので当たり前なのですが)をしているのに対し、こちらは金属製のボタンで外れにくく両手が自由に使えるようになっています。
一人テントとしても使えますが正直寝れません。
当時の野営訓練ではこれでムリヤリ寝たのかも知れませんが…一応東独にも組み立て式のベッドがありますし、兵・下士官には毛布が、士官には寝袋が支給されていました。

ポンチョとして使用するとこんな感じになります。
結構雨風や寒さが防げます。自分は去年(2014年)の大雪の時はこのポンチョだを上から着て雪かきしたり買出しに行ったりしていました。(もちろんお店の中では脱ぎましたし下は私服でしたよ!)
どれくらい迷彩効果があるかはわかりませんが、今度これで夜戦に出てみようと考えています。

怪しさ満点
ちなみにこれは中田商店で2500円で売ってます。ただ買ってから一年くらい犬の糞みたいな臭いが取れず、一年後に外に晒したり消臭剤撒いたり風呂に一晩つけたりしてやっと臭いが…消えてません、今でもふと臭いを嗅ぐと犬の糞の臭いがします
●野戦服Felddienstuniformen

夏用で(冬はこの上に暖かい野戦服を着る)、脇の下に通気孔が開いています。襟には白い布のカラーを取り付けるのですが、このカラーが意外と国内で出回っていないので自作してもいいと思います。
野戦服自体は2000年代は他の商品のおまけにつけるくらい投売りされていたのですが、中田商店では2010年くらい、エスアンドグラフでは2014年くらいを最後に見なくなりました。ヤフオクではまだ出回っています。
輸入すると3000円~5000円くらいですが、それでも依然として安めなので輸入もアリだと思います。
スタンプが消えてしまったので正確な製造年数はわかりませんが、自分のは多分1980年代くらいに製造されたものだと思います。
サスペンダーはちょっと前までは中田商店で平積み(?)にされていたのですが、第二次大戦時のドイツ軍に転用できるためかもう無くなってしまいました。ただしamazonとかヤフオクとかでは一本1000円くらいで出回っています。
●ガスマスクバッグMaskentasche

60年代くらいまではキャンパス地のものが、それ以降はこれになったようです。
中身は今は海外通販でもなかなか手に入らないのですが、ポーランド人民軍やソ連軍のものが出回っています。
推測ですが防護服もここに入れていたのではないでしょうか。ヤフオクで3000円、海外で2000円くらいです
●手袋

多分本物だと思いますがぶっちゃけ似たような色の軍手でいいです
自分は800円くらいで買いました。
●ジャックブーツ(ソ連軍冷戦期ブーツで代用)Stiefel

ソ連軍のジャックブーツである「サパギー」を代用として使っています。
日本だと東独やソ連に関わらず手に入れようとすると凄い値段しますが(大戦ドイツ軍や日本軍などいろいろな軍隊に流用できるため)、海外なら東独ブーツは5000円から10000円くらいで売っていると思います。
東ドイツではこういうブーツの履き方が少々特殊で、ブーツの中にズボンのすそはたくし込まず、むしろブーツを覆うように履きます。

↑こんなかんじ
長文なうえガバガバな解説で申し訳ありませんでした。東独も昔に比べて簡単…とは言いませんがわりと集めやすいのでお勧めの装備です。
また、崩壊直後に中田商店がコンテナ単位で輸入したので国内に流通自体はしているので、多分探せばそこらへんの古着屋に転がっていたり、ヤフオクで放出されてりしていると思います。

ソ連の傀儡国家だと思われがちな東ドイツの軍隊である東ドイツですが、制服がWW2のものと似ていたり、細かいところに職人魂や拘りと言ったようなものが感じられて奥が深く面白い装備だと思います。
Begleit du uns Genosse!!
ちなみに東ドイツ軍装備、WW2ドイツ軍サスペンダーがあればマブラヴのスピンオフ、「シュバルツェスマーケン」のコスプレに流用できるのです!
あ、自分はシュバルツェスマーケンあんまり読んでないので詳細は挿絵とかを見て判断してください(ゴミオタク)
●おまけ
女性用夏季勤務服


本来はバイザーつきの帽子を被りません(バスガイドさんみたいな帽子を被ります)
白手袋もしないと思いますし、階級章ももちろんつけるのですが買ったばかりなので許して
数百円くらいで買った奴です。サイズが一番小さい奴を買ったのですが、彼が小柄で痩せ型だったお陰かピッタリでした。もうほんっとにびっくりした!
スカートはひざ下位の長さがあり、このごわごわした表面の生地の下に、さらにナイロン製の下地が一層分スカートのようになっています。
左腰の部分にジッパーが付いており、ここを開ける事で着れるようになるのですがそれでもめちゃくちゃ細いです。(よく着れたな…)
着ると言うより被ると言ったほうが正しいかもしれません。(本当はもっとゆったりしたサイズのを着ていたんでしょうか)
追記<2015/09/30
これは1983年?規定の夏服なので、シャツ、ネクタイ、手袋は着用せず、下着の上から直接着るようです。
冬服はジャケットとスカートの組み合わせで、ジャケットは胸にポケットがありません。
僕も彼と一緒に写真を撮ったのですが、テンションの上がったオタクの顔が気持ち悪かったのでここには載せません。弱い。
おわり