2016年07月05日
2016年6月19日 装備登山
ちょっと前ですが、6/19に登山に行ってきました。
写真がアップロードできないのでまたあとで編集しなおすと思います。
6/19 迫真登山
登山とはいっても634mの低山です。
これより前に別のサークルで2000メートル級の山二つを縦走して死にかけたので
今回は低い山にしました
参加者は会長、幹部(後輩)、SFCサバゲ部会長です。
本当は今回あと二人新入生が参加できるはずでしたが、
バイトが入って来れませんでした…(新歓イベントとは…)
※写真は例によってクリック拡大です
今回はこんな感じで行きました。
迷彩はズボンだけ、徽章類は付けません。
07式訓練帽子
07式ズボン
07ズボンベルト、07腰ベルト
87式雑嚢
87式水筒もしくは式10水筒
01式バックパック
99式訓練靴もしくは07式作戦靴
このほかレーションも持っていきましたが、そこまでつらい行程ではなかったので結局食べませんでした。
さすがにマナー的に上下迷彩は微妙なのと、もし仮に遭難した時のため(低山で遭難はないと思いますが)に蛍光色のでっかい旗を一人一枚ずつ持ちます。
行程
・大月駅~岩殿山
8:30に集合しました。駅前で着替えるのがはばかられる(ズボンだけでも同じ迷彩の男が三人いたら右翼団体みたいだし)ので、山の近くで履き替える事にします。
・登山開始
一人車だったので駐車場を探しており、着替えにもたついたこともあって登山開始は予定より遅めの9:30くらいでした。
・岩殿山山頂
しばらく階段が続き、息切れした頃になって岩殿山と稚児落とし(切り立った崖)の分岐点があります。
山頂から富士山が見れると聞いたのではじめは山頂に行きました。
雲が出ていたため富士山は見えませんでしたが、人も少なく眺めもいいので非常に気持ちがいいです。
江戸時代くらいまではここに城が立っていたらしく、毎日ここまで通勤していた人は大変だっただろうなと思いました。
厳密にはここが山頂というわけではなく、本当の山頂は鋒火点(狼煙台?)なのですが、目の前にごつい鉄塔が立っていて風情とかそういうものはなく””””””マンパワー””””””を感じました
・天神山へ
なんとなく歩いていたらたどり着いた感じなので取り立てて書くことはないのですが、ここに行くまでの間クサリ場があったので項目を分けました。それっぽい写真が取れて満足です。
天神山の山頂には小さな祠がありました。
SFCが5円備えていたのですが、自分と後輩は10円しか持っていなかったのでそれを供えてきました。
備えたら後輩が
「10円って読み方変えたら『遠縁』だから縁が遠ざかっちゃうんじゃないですか?」
うるせえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女ができるようにお願いしておきました。
・稚児落とし
切り立った崖です。眺めはとてもいいのですが高所恐怖症だったのでふちには近づきませんでした。
・稚児落としから大月駅
道がそこそこ荒れていてなかなか降りるのが大変でした。
雨も降り始めていたので急いでおりました。
どれくらい迷彩が通用するのかバックパックを草むらにおろして10メートルくらい離れたのですが、まったくどこにあるかわからず、
きちんと迷彩が通用するのかと驚きました。
装備布教のためだったので比較写真も撮影しましたが、帰りにデジカメをなくしたので写真を載せられません…
最後着替える前に記念写真も撮りましたが、例によってカメラをなくしたので写真がありません。
大月駅に着いてからは駅前の店でラーメンを食べて帰りました。
●装備に対する感想
・07式訓練帽子
(左から実、レプ)
実物は大学構内で盗難にあったので縫製が近いレプリカをかぶりましたが、少し小さめに作られているのかかなりキツキツでした。
正直普通のつば付き帽なので言及するようなことはあまりないのですが日陰にはなったと思います。
山登りに使うとしたらブーニーハットかソ連パナマ帽、アフガン帽の方がいいかな…
SFCが陸軍タオルを帽子の下に巻き帽垂のように使っていましたが、そういや帽垂ってなぜ廃れたんでしょうね。
農家のおばちゃんが使ってるのは見るのに軍用品では見ない気がします。
ちなみに帽垂れは英語でHavelock capといいます
・07式ズボン
(左がレプ、右が実)
レプリカは実と比べて材質がしっかりしていますが肌触りが悪いです。多分通気性も悪いのではないかと…
実の繊維の配合がわかれば近いものを探せるのですが…
とはいえ民兵や学生をやるのであればレプの方が正しいのと、正規軍人でもレプを使うことがある(使いつぶせるし品質がいい場合もあるから)そうなので、これはこれでアリかも知れません。
縫製が同じ(と現地の友人が言っていた)レプリカを使いました。
実物よりボタンの色が濃いのと、色も濃いです(実物はもっと擦れた感じ)
実物とレプリカの比較画像を上げたいのですが前述通り盗難されたのでありません(美しい国)
解放軍は上着が4ポケットなので裾を出すのですが、それでもズボンの中に熱がこもって暑いです…
裾がマジックテープで絞れるようになっています。
以前、解放軍装備を集めているJ隊の知人が「ヘイシャのより使いやすい…」と言っていました。
ちなみにJ隊はズボンの裾をたくし込むのですがマジックテープのようなものはなく、自分で後ろに織り込み、
足ゴムをつかって止めているそうです。
・07ズボンベルト、07腰ベルト
ナイロン製のズボンベルトは外さないと長さが調節できないのが難点だと思いました。解放軍はこれより前、1987年に一度新しいベルト
になっていまして、ビニール製で外見も縫製も安っぽく見えるのですが、サバゲーでは正直そっちのほうが使いやすかったかな…
腰ベルトはナイロン製でかなり使いやすいです。ワンタッチで着脱できます。
ただ長さ調節をするときにツメを外すのがかなりめんどくさいです。
・87式雑嚢
これが今回一番好評だったのではないでしょうか。
制式装備としてのショルダーバッグ型の雑嚢は文革のころからあったようです。
1970年代末から始まる中国とベトナムでの国境紛争時、バックパックは主に空挺部隊向けのものだったようで、
一般部隊の行軍時は解放靴(うわばきみたいな運動靴)にゲートル、弾帯、雑嚢、腰回り、布団(糸で縛って直接担ぐ)、解放帽(いわゆる文革帽)、鉄帽(すべての兵士が持てたわけではない)でした。
おそらくこれにほとんどの日用品を入れていたようです(とは言っても東南アジアですから冬服などを持ち歩く必要もありませんし、そこまで入れるものもなかったのではないかと思います)
ここ10年くらいは流石に前線の部隊が使用している写真をあまり見たことはありませんが、後方部隊や民兵(消防団みたいな感じ)
は87式雑嚢の後継装備である07式雑嚢を使用しているのを見かけます。
今回は07を使ってもよかったのですが、07は黒いショルダーバックといういで立ちで、大学帰りかな??パソコンを入れるのかな??
みたいな感じがして正直格好良くないので87式にしました。
・87式水筒
使いやすいし量も入るのですが、腰ベルトの下をくぐらせないといけないのが面倒くさいですね(飲むたびにいちいち腰ベルトを解かないといけない)
くぐらせなくてもいいのですが、そうすると歩いている途中暴れまわり股間にクリーンヒットして悶絶します。
また半日立つと水が鉄臭くなるのは閉口しました(軍用品はそういうものなんでしょう)
ただこれは登山での感想であり、本来行軍時には小休止や大休止の時でもなければ水を飲まない(そうしないとすぐに飲んじゃうから)
ものだそうなので、取り出しにくいのが当たり前なのかもしれません
・10式水筒
""""""アメリカ軍の水筒""""""と書けば大体どんな感じかわかると思います。水も鉄臭くならず、飲み口も広く、肩掛け紐もついているので安定し、ベルトにもバックパックにもベストにも取り付けられるのですごく便利です。
これも部員からの評判がとてもよかったです。
水筒自体は生産が簡単なのか配備を優先しているのかはわかりませんが、民兵でもこれを装備していたりします。
・01式バックパック
現在、2006年に開発された新型のバックパックに置き換えられつつありますが、今でもよく見ます。
もともとの模様は1997年に導入され2001年に改良が加えられたウッドランド迷彩でしたが、新式の07迷彩でも生産が続けられているようです。
そもそもが冬服や飯盒、ベッド、テントなど生活品を運ぶためのものなのであまり登山に向いているとは言えません。
実際解放軍では作戦時には作戦包と呼ばれる小さなリュックサックを着けます。
クッションパッドが二つ付いているのですが正直不完全で、肩紐もあまりクッション性がないので容赦なく肩に食い込みます。
登山用の高価なバックパックには腰にあたる部分に可動式のクッションがついているのですが、当然そんなものはないので擦れたり蒸れたり中のものが当たったりしました。
また肩紐と腰紐の長さの調節が面倒で、いちいち下ろさないと調節できず、ウェストがある程度太くないとフィットしません。
ただ部員からの評判は非常によく、60Lの容量がありシャベルや水筒やガスマスクバッグを結わえ付けられるので、低山やキャンプに行くのには適したバックパックだと思います。
・99式訓練靴
「俺の持ってきたスニーカーの方がまだ登山に向いてそう…」
と言われた訓練用の靴です。民兵は出動時にも使っているらしい
非常に軽量、安価、ゴム臭いの三要素を兼ね備えていますが、個人的にはサバゲー用としてはかなりいい靴だと思います。
ただ非常にペラペラしているのでグリップ力がないのと、衝撃吸収力がないので足が痛くなります。
これ以前の解放軍は解放靴と呼ばれる運動靴(バレーシューズや上履きみたいな感じ)で雪が降らない場所ならどんな地域にも出向いており、山やジャングル、砂浜でも解放靴でした。
昔の人は凄かったんですね…結論から言えば登山には全く向いていないです
・07式作戦靴
実物と言われて買ったのですが、どうやらPX品(製造企業は実物と同じでも細部が異なる民間向けの品)のようです。
平たく言えばジャングルブーツなのでそこまで悪くないのですが、やはり登山には登山靴の方がいいです。
今回は低山なので足をひねることはありませんでしたが、07作戦靴は側面への補強がないため足をひねりやすくなっています。
また靴底のグリップ力も、平地では楽なのですが山では微妙でした。
・06陸軍タオル
普通のタオルです。肌触りがいいのと、多分吸湿性はいいです(とSFCが言ってた気がする)
●今回の反省
簡単な山でしたし、特にトラブルもなく終わったので反省点はそれほどないと思います。
みんな疲れた、疲れた、と言っていましたが、あまり休憩をとらず(とる必要がなかった)、そこまでお腹も空かなかったので昼食に持ってきた
レーションも食べませんでした。
本当は規定通りの物(冬服、寝袋、テントなど)を詰めるか同じ重量の水を入れて登山したかったのですが、装備布教のため
三人分の装備を詰めてここまで担いでこなければならなかったためできませんでした。
また100均の屋筒型の書類ケースに81式(3.5kg)もしくは95式(3.25kg)ぶんのペットボトルに入れた水を詰め、
それを担いで行こうかとも思いましたがやらなくて正解だったと思います……
装備布教としては大成功で、SFCも後輩も装備を買ってくれました。
ウレシイ…ウレシイ…
一度装備を全部つけて登山体験をしてみたいですが、流石に普通の山でバッチリフル装備してエアガン担いで…だと事件になりそうですし難しいですね。許可を取ってスキー場のゲレンデを登るというのも考えたのですが、最近は夏でもゲレンデを利用していたり、整備があったりでできませんでした。
許可を取れば大学構内の日吉の丘くらいなら登れるかもしれませんが、そこまで高低差がないのと大学から許可が下りるかは…
今回登った山は都心から2時間以内でしかも歩いていけるというアクセスの良さ、低山なのに岩場も鎖場も林道もあって楽しめるというすばらしい山でした。
参加した部員は二人とも楽しかった、来てよかった、これからはウォーキングが熱いと言っていたので大成功だと思います。
おわり
Posted by ミリタリー衣装同好会 at 20:10│Comments(0)
│装備